頸部頚椎症

頸部頚椎症

頸部のところで脊髄を中に納めている骨は頚椎と呼ばれます。頸椎は全部で7つあり,上から順に第一頸椎,第二頸椎と名付けられます.各頸椎間には椎間板と呼ばれる組織があります。年齢が進むと(40-50歳代以降),この椎間板やその近くの頸椎が少しずつ変形し,脊柱管の中に含まれている脊髄や神経根が次第に圧迫される様になっていきます。これが頸部脊椎症といわれるものです。

頸部脊椎症の症状としては一側の上肢の特定部分に「しびれ」や鈍痛が出現します。また時には,両手の「しびれ」がみられたり,両手を使った細かい動作(箸を使う・ボタンをかける動作・ページをめくる動作など:いわゆる巧緻運動)が徐々にできにくくなったり,両足が足先からだんだんと「しびれ」てきたり,歩行が何となく不自由になるなどの症状が出現します。時には,道で転倒するなどの比較的軽い外傷にもかかわらず,外傷後に急激に四肢麻痺などのきわめて重い症状が出現することもあります。

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