木田先生へのインタビュー

進化し続けるガンマナイフの最新機種を導入

大隈病院は20166月にガンマナイフの機器を導入し、7月から治療を開始して半年が経ちました。最も多い症例は転移性脳腫瘍です。この半年で80症例ほどになりましたので、半年で100症例越えを目指し、今後は対応できる疾患を徐々に増やして症例を重ねていければと考えています。

私がガンマナイフの治療を始めた頃はとても大変で、この技術は役に立つのか、10年後には無くなる技術じゃないか、という気持ちがありました。ガンマナイフは脳外科医が担当するため、最初は放射線科とのコミュニケーションが無くて困ったこともありました。しかし、症例を重ねて適応を広げるうちに、評価してもらえるようになり良い治療方法になってきたと思います。治療適応がしっかりしてきて、効果が出るものに対して治療をしていくスタンスなので成績は非常に良いという印象です。機械自体も進歩して患者さま・医師双方にとってより良いものになっています。

ガンマナイフセンター立ち上げという新たな夢

以前は愛知県の小牧市民病院で脳神経外科とガンマナイフを担当していました。1991年からガンマナイフの治療を続けてきて、定年で小牧市民病院を退職しました。ちょうどそのとき、大隈病院でガンマナイフを導入すると聞き、タイミングよく入職しました。大隈病院の強みのひとつは脳神経外科と神経内科で、病院としても特色を打ち出していこうという姿勢があり、その中で働けるというのは自分としてもよかったと思います。

医師としても研究者としても活躍できるバランスの良さ

脳神経外科やガンマナイフの紹介で来た患者さまのなかには、内科的な診断や外科的な治療が必要な場合もありますが、すぐに気軽に連携が取れるので、そこも大事なポイントですね。スタッフも非常に協力的なので、私としては動きやすく助かっています。日々の診療も充実していますが、学問的な項目について勉強をしたり、学会に出たり、海外に演題を出したりと研究者として幅広く活動できています。ガンマナイフの導入により放射線外科という分野が経験できますし、ガンマナイフに興味がある先生がいたら大歓迎です。

page top