川村先生へのインタビュー

地域に必要な医療と介護の地域連携

救急体制を維持しながらも、ポストアキュートを担い、介護との連携も強化し、「地域の皆様のために」という病院の理念を体現していきたいと考えています。介護に関しては、私は以前、地域連携室も担当していたので、共通の話ができるといいなと思って、ケアマネージャーの資格を取りました。それまでは介護のことが全く分からなかったけれど、ケアマネの研修に行くと集まっている人たちの考え方を知ることができ、医療と介護の間のずれも感じました。この辺りは施設も多いので、定期的に集まって勉強会を開いたり、ケアワーカー同士で相談したり、施設を回って協力を頼んだりしています。同じ地域の中で顔を合わせてお互い良い関係を築いていきたいです。

チャレンジできる環境と院長の人柄に魅かれて転職

学生時代は、院長の後輩として同じクラブに入っていました。昔からの付き合いで引っ張ってもらったという感じです。卒業後は大学医局で15年ほど関連病院を中心に仕事をして、学位取得後一段落した頃に院長から誘われて、望まれるなら、と大隈病院を選びました。

院長は知的で色々なことを考えていて、特にギャップや摩擦もなく過ごせています。来てみて良かったのは、やりたいようにやらせてもらえる点ですね。大病院のように裁量がないのではなく自分の裁量で色々できるので、忙しくても満足度は高いです。私は裁量をもって働かせてもらっているので、幸せかもしれないですね。言いたいことを言えるので、院長は後輩ながらも恐れているかもしれません。院長と歩いていると、私の方が偉そうに見える時もあったりするみたいですよ。

地域のためにスタッフ全員で協力する病院

リハビリテーション科を中心に看護師、薬剤師、栄養士、臨床検査技師などのスタッフが、3年ほど前から地域のコミュニティセンターにボランティアで出張して、リハビリ体操や手洗いの仕方、骨粗鬆症の予防法などを教えています。また、ボランティアで始めた歩道の掃除を今後は商店街にも広げていきたいと考えています。めざすのは地域密着型の病院です。発展途上ではありますが、「地域とともに」ということがスタッフに根付いて、アウトプットされているのを感じます。なにかチャレンジするときに声かけに乗ってくれるスタッフがいるというのは心強いです。この規模の病院では他部署でも顔見知りになるので、部署間の垣根が低く、下町的な感じですね。良い意味でとてもアットホームです。

なにか困ったことがあったときに、大隈病院を頼っていただけると嬉しい、患者さまが「ありがとう」と言って帰られる時が嬉しい、ホッとしますね。今担当している救急ももちろんやりがいを感じますが、この病院はケアミックスに近い診療も可能なので、患者さまが自宅に戻るまで診ることができる点が、自分のスタイルに合っていると感じます。患者さまと医師の信頼のもとに、治療の最初から最後までをこの病院で行うという昔ながらのスタイルです。しかし、かかりつけ医が病床を持っているようなイメージはこれからの地域包括ケアシステムにも必要と考えており、役割が違いますが大きな病院では絶対にできない、この病院規模ならではのことだと思います。

患者さまからの「ありがとう」が喜び

急性期で働きたい先生も、私のように最初から最後まで診たいという先生も、慢性期でじっくり患者さんを診たい先生も、また日勤だけでも構いませんし、どういうスタイルでも合わせられます。患者さま、スタッフと上手くコミュニケーションが取れる方であれば、すぐに活躍できると思います。

先生のスタイルを可能な限り受け入れていますので、ぜひ一緒に働きましょう!

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